嗅覚障害にかかってしまった場合、どのような影響があるのでしょうか?ニオイが嗅げなくなってしまうことはもち ろん、最も大きな弊害は味がわからなくなってしまうということです。風邪をひいて鼻づまりが起こったとき、ご飯を食べても味が分からないという状況を経験したことがあるのではないでしょうか。このように、味覚がしっかりとしていても嗅覚に障害があれば味を感じることができません。味を感じなくなるということはどれを食べても同じということになりますので、身体にかかるストレスは大きくなります。花粉症や風邪で鼻づまりになったとき、ご飯を食べることが億劫で仕方がなかったのではないでしょうか。鼻づまりで慢性的な嗅覚障害になっていると、美味しいものを食べてもなかなかその美味しさにふれることができないという人が多いのです。せっかく美味しいものを食べる機会があるのに、慢性的な嗅覚障害になっていると楽しむことができません。
嗅覚障害にかかったことにより、命の危険にさらされることもあります。ニオイが嗅げなくなったからといって命の
危険にさらされることなんてない、あるわけないと思う方も多いでしょうが、例えば家の中にガスのニオイが充満していた場合、嗅覚障害にかかっているとその異変に気付くことはできません。また、火事のときに臭いで前兆を感じ取ることがあります。もしかするとコンセントから火が出ているかもしれない、というのも嗅覚障害にかかっていると気付くのが遅くなってしまうかもしれません。
このように生活に起こりうる危険なサインというものを嗅覚によって察知することは多いのです。軽度の嗅覚障害は治療すれば治るので、この点はしっかりと意識して治療しておいたほうが良いでしょう。
また、嗅覚障害の中には本来におってくるべきニオイが正常に嗅ぎ取れないということ以外にも症状があります。全
く別のニオイが感じられる症状や、多少のニオイであってもものすごく強く感じてしまう過敏嗅覚という症状も存在します。
嗅覚障害というと、においがしづらくなるイメージが強いですが、本来あるべきニオイより強く嗅ぎ取ってしまったり、別のニオイとして嗅ぎ取ってしまったりすると生活に相当な影響を及ぼしてしまいます。これらの嗅覚障害は重度の症状になるため、すぐさま病院へ行き、重点的な治療を受けることをお勧めします。