受診すると、まずは問診が行われます。原因を突き止めるためには問診が必要となります。いつからニオイの感じ方がおかしくなったのか、どんなニオイが特に嗅ぎにくいのか、鼻に異物感はあるのか、痛みはあるのか、など鼻の状態やニオイの嗅ぎ具合について詳しく問診されます。
また、薬の飲み合わせなどでも副作用として嗅覚障害を起こすものがあります。今何のお薬を継続的に飲んでいるのかを正確に伝えましょう。
梅華会耳鼻咽喉クリニックで使用している
世界最小クラス(直径2.9mm)の内視鏡
これらの問診が終わったあと、内視鏡による検査が行われます。鼻の中に内視鏡を入れて鼻の状態をチェックしてい くのですが、これによってどこに障害が起こっているのかを見極めていきます。内視鏡検査でも原因がはっきりしなかった場合は、X 線によるレントゲンチェックやCT スキャンなどを行い、鼻の中に問題がないかどうか詳しくチェックを行っていくのです。
嗅覚障害のチェックではこれらの検査以外にも、きちんとにおえているかどうか、どの程度におえるのかということも検査していきます。ビタミンB 1剤を静脈に直接注射して10秒後にどんな息のニオイがするのかというチェックの方法があります。正常であれば、鼻の奥からにんにく臭を感じるのです。このニオイが一分半くらいずっと続くのが正常な状態です。嗅覚障害があると、このニオイを感じるまでの時間やニオイの質などが変わってきます。この検査で嗅覚障害かどうかがわかりますが、潜伏時間が長いほど障害が重いため、あくまでも程度の目安になります。